連載「HACCP導入、運用のコツ(58)」

「HACCPチームはメンバー入れ替える」

HACCPの12の手順を最初から一つ一つ丁寧に進めることは、自社の作る商品への安全への思いを具体的に形にすることになります。会社のすべての人が、HACCPの手順を具体的な商品で経験することこそ安全教育となります。
12の手順、中でも1のチームを作る、から、手順9のモニタリングまでを自社の特定の商品について丁寧に行い、チーム活動に参加してもらいたい。
社員全員に自社製品のHACCPプラン作成を体験してほしいのです。これが最大の社員教育となります。HACCPチームはメンバー入れ替える、という運用をしていただくとうまくいくでしょう。

工場清掃の手順を決めてゆくにも清掃の必要性や程度の共通理解が進むので、出来上がった清掃の手順書は、適切に実行されるのです。これもHACCPチームを経験することの成果です。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野 行蔵
メルマガ:第491号(2023年2月1日発行)より

2023.02.09