★連載「HACCP導入、運用のコツ」(77)

HACCPの手順2には、「製品説明書」の作成があります。HACCPの議論を進めるに当たって、議論の焦点をはっきりさせよう、というのが手順2です。「製品説明書」の内容は、「食品表示」いわゆる食品ラベルの内容に当たります。HACCPは製造工程での安全性を向上することに焦点が当てられているので、商品ありきのスタートです。
企業においては、市場で興味を引く独自商品の開発に力を入れます。開発担当者がHACCPの討論の経験も持っていると、開発そのものから安全の意識が入るので、製造やその後の保存における安全制御が容易になる商品へと仕上げていくことができます。開発担当者も是非とも本格的なHACCP討論を経験して、安全かつ斬新な新製品開発をして頂きたいものです。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野 行蔵
メルマガ:第518号(2024年10月 2日発行)より

2024.10.04