連載「HACCP導入、運用のコツ」(63)
「HACCPチームのメンバーは入れ替わる方が良い」
HACCPの手順1は、HACCPチームを作ること。特定の食品について、バラエティのある関係者が集まって、安全製造について意見を交わし、より安全な製造法を作ってゆくこと。どの社員も一度はHACCPチームの一員になって、食の安全を作ることに意見を交わす。その経験が、全社員の安全意識の原動力となってゆく。HACCPでの討論は、社内の異なった部署の人たちとのコミュニケーションの機会も作る。メンバーを変えて原則1の「危害分析」の討論をすることがとても効果的だ。
製造する食品の種類が多い、原料の変更も起こりうる、食品工場の危害要因の変化も多いのが食品製造の特徴です。常に安全への情報伝達、議論を盛り上げて、会社が決めた方法だと手だけ動かすから、理解して作業することへ変わってほしい。
【メルマガ:第499号(2023年7月3日発行)より】
2023.07.03