連載「HACCP導入、運用のコツ(50)」

「書類を作ることがHACCPではない、いまさらながら・・・」

本シリーズで短文を毎月配信しておりますが、まだまだ多くの迷える企業人がおられるのが現状です。HACCPを導入に当たって、書類が増えて、それらの書類を作るのがHACCPなのだと大誤解に陥っている会社も見かけます。

監査に来る人達にも問題があります。書類、書類と書類しか見ない人達も多いようです。HACCPの理解なしに監査はできませんが、現状とずれているようです。監査された方も書類さえあれば良いのだ、と大誤解が生まれます。これが大きな事故のもとになってしまいます。

HACCP導入で重要なのは、「危害分析の共有化」です。社長も従業員も自社の製造している食品について、どんなことが心配事(危害)で、それらの起こりやすい条件は何か!などの理解が行き届いた現場を作ってください。

旭川食品産業支援センター センター長 浅野行蔵
【メルマガ:第481号(2022年6月1日発行)より】

2022.07.07